UIMとは UIMはLinux等で利用される英語以外の言語の入力支援をする物です。日本語では、UIMの上にAnthyやmozcを乗っけて使います。UIMの他にはIBUSやSCIM等が有名です。
UIM導入の経緯 2010年8月19日現在にUbuntuリポジトリで提供されている最新版のIBUS(1.2.0.20091215-1ubuntu4 lucid)では以下のような不具合がでたために乗り換えを決定しました。
・「こんにちは、せかい」と打とうとする。
・未確定文字で「こんんは、せかい」となり、確定文字として「i」が入力されてしまう
・最終的には「iこんんは、せかい」となる。
そこでSCIMに乗り換えようと思い、導入したのですが、SCIM(1.4.9-2)とAdobeFlashPlayer10.1では、SCIM-bridgeにしていてもフラッシュ上で使う事ができなくなってしまう不具合が発生してしまったのでUIMを導入する事にしました。
UIMでは、これらの不具合はなく快適に利用できています。今まで一番ストレスレスで使えているかもしれません。
UIMのインストール方法 GUIでは、Synapticを起動し、UIMで検索してパッケージをインストールするだけです。コマンドラインでは以下のように。
Ubuntu
$ sudo apt-get install uim
Fedora
# yum install uim
同じように、uim-anthyかuim-mozcをインストールしてください。uim-mozcについは、下の記事を参照ください。
UbuntuでGoogle日本語入力(mozc)の怪憩いの場さんのMozcの怪UIMの種類 UIMをインストールしてから、UIMをシステムデフォルトのIMに変更するのですが、UIMには以下のようにいくつか種類があります。
uim - uimのアイコン等の表示は一切無し
uim-systray - UIMのアイコンをシステムトレイに格納
uim-toolbar - GTKを使ってUIMツールバーを表示
uim-toolbar-qt - QTを使ってUIMツールバーを表示
画面の表示領域が狭いので今回はuim-systrayを利用しました。とてもコンパクトで利便性に優れています。
UIMの設定 システム>言語サポートからキーボード入力に使うIMシステムを上に書いた好きなものに変更したのちに再起動してください。コマンドでは下のようにします。
$ im-switch -c
また、UIMの日本語切り替えはデフォルトでは、Ctrl+Spaceキーではできなくなっていて不便なのでシステムトレイのUIMアイコンを右クリックして、設定>全体のキー設定から"zenkaku-hankaku"があるところにCtrl+Spaceの設定を足せば、今までと変わりなく使用することができます。
また未確定文字が汚く感じる場合は、設定>XIMからフォントを変更すれば綺麗になります。
2010/08/29追記
・UIMツールバーの表示コマンド
$ uim-toolbar-gtk
・UIMシステムトレイアイコン復帰
$ uim-toolbar-gtk-systray