そこで、Sambaというパッケージを使ってWindows共有プロトコルを利用したファイルサーバーを導入します。
手順
1.Sambaをインストールします。$ sudo apt-get install samba
2.インストールできたか確認します。$ dpkg -L samba
3.設定ファイルを編集します。$ sudo vi /etc/samba/smb.conf主な設定項目は以下の通り。
設定項目 説明 workgroup Windowsファイル共有のワークグループ名 server string サーバーの説明文 log file ログファイルの保存場所設定
4.共有ディレクトリを追加します。$ sudo vi /etc/samba/smb.conf以下のように編集します。#===========Share Definitions ===============※ディレクトリのアクセス権限は実体のパーミッションになるので、実体のパーミッションで公開するユーザーを指定しましょう。
#ここからが共有フォルダごとの設定です!
[homes]
〜
#これはログインしたユーザのホームディレクトリを利用できるようにする物です。
#必要無いなら#を使って、このセクションをコメントアウトしてしまいましょう。
#ここからpublicディレクトリ共有設定を追加
[html_root] (共有名)
comment = public folder(共有フォルダの説明になります。)
browseable = yes
create mode = 2777
(設定すると共有内で作成されたファイルのパーミッションをこれにします。)
directory mode = 2777 (上のディレクトリ版)
path = /var/www (共有したいディレクトリ)
public = yes
only guest = no (yesにするとアクセスした人をゲストとして扱う)
read only = no (yesにすると書いてある通り。)
# valid users = @gloup (アクセスできるグループを指定する場合)
5.今までは下のコマンドで再読込をしていましたが、これが無くなり代わりにリアルタイムで設定が反映されるようになったようです。$ sudo /etc/init.d/samba restart
6.必要なクライアントがログインするためのユーザーを追加します。$ sudo useradd -p 'password' name※ログインユーザーはWindowsユーザー名とパスワードと同じになります。
$ sudo passwd name
new password : hogehoge
7.あとはクライアントから接続するだけです。フォルダのアドレスバーに\\サーバーのIPと入力すれば共有ディレクトリ一覧が見れるようになっています。
Ubuntu10.04で始めるLinuxサーバーシリーズ
【第一怪】インストール編
【第二怪】ネットワーク設定編
【第三怪】HTTPサーバー設定編
【第四怪】ApacheにPHPを導入編
【第五怪】ファイルサーバー設定編
【番外編】操作方法編
【番外編2】Firewall設定編